炭素技術に活用される超音波分散機

将来の日本経済を支える技術として期待されているのが、カーボンです。

日本語で炭素と呼ばれており、高い耐久性と軽量性、細さなどから炭素繊維を始めとする様々な技術への応用が考えられていて、地上と宇宙を結ぶ夢のような軌道エレベーターのケーブル候補の最有力候補でもあります。

炭素原子「C」で表記される素材は、大昔から存在しており、戦後になってから注目されるようになりました。

炭素原子の結合により性質を様々に変化させることが知られていて、炭素を原料とするグラファイト(黒鉛)は電気を通す性質を持つため、原子力発電や火力発電、水力発電といった発電装置に利用されており、研究開発が進められている核融合炉内部にも採用されるほどです。

宇宙に飛び交う様々な宇宙線や放射線などへの高い耐久性や電気を通す機能性が知られており、半導体にも利用されています。

この炭素製品製造に欠かせないのが、カーボン分散機です

炭素原子は目的とする機能に合わせて結合させますが、その際に炭素繊維を一次粒子までに分散しなければなりません。

カーボン分散機は、凝集粒子に毎秒2万回もの振動を与えることで衝撃を与え、ゆっくりと剥がすように粒子化していきます。

細かい粒子であればあるほど、より高品質な製品製造に役立ちます。

カーボン分散機は、まるで小麦粉や砂塵のようなナノ単位まで粉末化できるため、発電から半導体、宇宙技術まで幅広い製品や技術開発に大きく貢献します。